更新日:2025年10月1日
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農政普及課現地農業情報(令和7年9月)
鹿児島地区
ドローンによる湛水直播の現地検討会
8月29日に鹿児島市郡山町で、ドローンを利用した湛水直播の現地検討会を開催しました。生産者、関係機関、併せて32名が出席し、ドローンを利用した湛水直播のほ場2か所を視察した後、室内検討を行いました。ドローンによる直播では、種籾が短時間で均一に播種される一方で、除草対策やジャンボタニシ対策、コンバイン収穫への影響の課題があり、室内検討において、活発な討議がなされました。今後もこれらの課題解決に向け、関係機関と連携し、栽培技術に関して継続支援していきます。
経営改善へ!PDCA研修で活発議論
JA鹿児島みらい軟弱野菜部会では40代以下が部会員の半数を占め,若返りが進んでいます。青年層を中心に経営改善への意欲が高まり,経営改善手法を学ぶ研修会開催の要望が寄せられました。これを受け9月12日の定例会で「PDCAサイクルを活用した経営改善手法」に関する研修を実施し,経営戦略の立て方や目標設定の重要性を生産者に説きました。研修終了後には「各個人がどのような目標を設定しているのか」,「部会としての目標設定も重要ではないか」といった,活発な議論が展開されるなど,有意義な研修会となりました。
「アグリッチかごしま」が「茶寮ささの」の取組事例について学ぶ
9月10日,アグリッチかごしまでは,女性農業者の資質向上や会員相互のネットワークづくりを目的に,薩摩川内市等で視察研修を行いました。参加者は「茶寮ささの」では設立に向けた経緯等の説明を受け,その中で,いいものを作っても発信しないと売れないことや,売れるための取組事例,日々学び続けていることの大切さ等を学びました。参加者からは,「経営目標が定まった,学び続けることの重要性が再認識された」など経営へ生かせるヒントが得られたようでした。課では,引き続き当組織活動を支援していきます。
東桜島地区に鹿児島市で3か所目となる放牧実証ほ開始
9月8日に東桜島地区で近隣農家,関係機関等17人が参加して電牧柵設置研修を開催し,柵完成後は妊娠牛2頭を放牧しました。今年度の実証農家は,令和5年度からの桜島藤野町,西谷山の放牧の取組みを見て実証ほ設置を希望していました。今後は放牧牛の栄養状態,放牧地の植生の変化,管理時間等の調査を行い,放牧が繁殖牛経営に定着するよう生産コスト低減に向けた技術指導・普及に取り組みます。また,関係機関等で遊休農地を放牧地として活用するための課題整理と放牧面積拡大のための方策検討を行っていきます。
日置地区
高温ストレスに負けない!日置市ミニトマトの最新技術実証
日置市ミニトマト部会は,農業公社の修了生をはじめ,新規参入者や農業法人を含む個販農家が多く集まっています。昨年,定植後の高温障害が大きな問題となったことから,今年は高温ストレス緩和対策として,バイオスティミュラント資材や遮熱・遮光塗布剤のドローン散布による実証試験を開始しました。9月4日には鹿児島市及び日置市の実証試験3か所を巡回する現地検討会を開催し,参加者は最新技術を学び,活発な意見交換が行われました。今後は費用対効果の検証を踏まえ,次年度対策に活かす計画です。
高温耐性品種「あきの舞」の普及に向けて
9月3日,日置市吹上町の現地ほ場で,水稲生産者6戸を集めて,現地検討会を開催しました。現在「あきの舞」は,穂揃い期にあたり,「ヒノヒカリ」に比べ出穂期が少し遅く,「あきほなみ」に比べ,出穂期は少し早いという違いが見て取れました。高温耐性品種への農家の期待は高く,「まず,栽培して,食べてみたい」との意見がでていました。「あきの舞」の普及と安定生産に向け,関係機関と連携し栽培技術の確立を支援していきます。
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