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更新日:2025年5月14日
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鹿児島農大では,フリーストール・ミルキングパーラー方式の農場で酪農経営を実践的に学んでいます。
学生の負担軽減のため,4月より朝の搾乳開始時刻を午前6時から午前8時に変更しました。
搾乳時刻になると,乳牛は並んでパーラー(搾乳施設)の前に待機しています。
乳牛が順番に自ら歩いて枠に入ると,学生が手慣れた動きでミルカー(搾乳機)を装着し,搾乳がスタートします。乳量少なくなるとミルカーは自動離脱。乳牛は自分でゆったりと枠を出て行きます。
毎朝当番学生が搾乳を行います
次代を担う若者たちに農業の未来について広く自由な観点で論じてもらうことを主旨として開催される「ヤンマー学生懸賞論文・作文」。今年度も本校から多くの学生が応募しました。
岡山市で開催された入選発表会において,本校から入選した9編が表彰されました。
酪農科からは,瓜生仁子さんの「牛を愛し牛と共に生きる~信頼される人工授精師を目指して~」と題した作文が銅賞に選出されました。
受賞されたみなさんおめでとうございます。
入選発表会での記念撮影(瓜生さんは前列左から2人目)
酪農科と養豚科の1年生が畜肉加工実習を行いました。
豚肉をミンチにして香辛料等を加えたら,スタッファーやミンサーで豚腸・羊腸に充填します。
腸が薄く破れやすいので,詰めるのに苦労しているようでした。
整形後,大型燻製機に入れると,本格的なフランクフルトとウインナーができました。
ベーコンと焼豚も作りました。
実習を通して,衛生管理の重要性や畜肉加工の手法を学ぶことができました。
豚のブロック肉を加工用に切り分ける
羊腸に肉だねを充填し成形
畜産学部の学生にとって,最後にして最大の難関である家畜人工授精師の免許取得にむけた「家畜人工授精講習会」が,3週間にわたり開催されました。
関係法規や家畜繁殖に関する講義だけでなく,人工授精等の実技を集中的に学びました。
畜産学部3学科共通の開講式
農場での直腸検査実習
酪農科農場で,乳牛の削蹄実習を行いました。
乳牛の蹄疾患は除籍や生産性の低下に結びつきやすく,定期的な削蹄は牛の健康管理にとても重要です。
牛を保定枠に入れ,削蹄師の先生より指導を受けながら,1頭ずつ丁寧に蹄の手入れを行いました。
指導を受けて削蹄を行う学生
鹿児島農大では,年に1回キャンパスを開放して『農大祭』を開催し,各種イベントや各学科で育てた農産物の販売を行っています。
酪農科では,農大農場で生産した生乳を自分たちでヨーグルトに加工し販売しました。
脂肪分の高い濃厚でクリーミーな上部層と,すっきり爽やかな風味の下部層に分かれた特徴あるヨーグルトは,毎年農大祭の人気商品で,今年も午前中のうちに完売となりました。
農場で生産した生乳をヨーグルトに加工
ヨーグルト販売は今年も大人気でした
畜産学部3学科合同で研究プロジェクト実績発表会を開催しました。
酪農科2年4名が,昨年7月から1年間の農場実習を通じて取り組んだ研究の成果をとりまとめ発表しました。
1年生や専門普及指導員の先生方から,多くの質問や意見がありました。
これらをふまえ,最終的な卒業論文作成に取り組んでいきます。
登壇し発表する2年生
畜産学部1,2年生が一堂に会する
飼料用トウモロコシの収穫とバンカーサイロへのサイロ詰めを行いました。
自給飼料を生産することで,飼料費の削減を図るだけでなく,堆肥を活用した循環型農業に取り組んでいます。
海外での悪性伝染病の発生や円安による物価高騰の影響を受け,畜産学部では研修先を国内(北海道)に変更し,3泊4日の研修旅行を行いました。
初日は,農事組合法人オーシャンリンクと株式会社しんじゅを訪れました。オーシャンリンクは総飼養頭3,000頭の大規模酪農場で,一度に60頭を搾乳できるロータリーパーラーやICT技術を活用した最先端の飼養管理を学ぶことが出来ました。株式会社しんじゅは農業・酪農の総合コンサルタント会社で,経営コンサルタントだけでなく,コントラクター,TMRセンター,哺育センターなど多岐にわたる農家サポートを行っていました。
2日目は,十勝加藤牧場,ホクレン十勝地区家畜市場,ジェネティックス北海道を訪問しました。十勝加藤牧場では,広大な自給飼料畑に基づいたジャージー乳の加工販売について学びました。
酪農科農場では,ホルスタイン約30頭を飼養し,「フリーストール方式の搾乳牛舎」や「ミルキングパーラー方式の搾乳室」などの本格的な施設で,繁殖から育成,搾乳及び自給飼料生産を行っています。日常管理を通じて,大規模経営を想定した効率的な飼養管理技術を実践的に学ぶことができます。
7月頭に農場管理を46期生から46期生に引き継ぎました。
酪農科1年生が登録審査(ホルスタイン)の講義を受講しました。鹿児島県酪農協同組合から菅田先生に来校いただき,登録審査の仕組みから,農大農場の牛を用いた体測の実技などを集中的に学びました。
酪農科では,優良後継乳牛の確保を図るため性判別精液を利用した受精卵移植に取り組んできました。
45期生が移植した母牛から,待望のホルスタイン雌子牛が誕生!農場管理を頑張る後輩への素敵なプレゼントになりました。
たくさんミルクを飲んで,人工乳を食べて,すくすく育っています。農大酪農科の後継牛として,今後が楽しみです(^o^)
酪農科2年宮内菜々さんは,国立大学法人の3年次編入試験を受験し見事合格しました。
宮内さんは,本校で酪農の6次産業化や受精卵移植の基本的な知識や技術を学ぶ中で,
畜産全般についてさらに高度な見識を得るため,4年制国立大学進学(3年次編入)を決意しました。
将来の目標達成に向け,ますますの活躍を期待します。
(写真1)農場での搾乳管理(写真2)受精卵の検卵と保存操作
姶良中央家畜市場にて4年ぶりに鹿児島県ホルスタイン共進会が開催され,県内各地から選出されたホルスタイン雌牛が一堂に会しました。
農大からの出品はありませんでしたが,農家留学中の2年生が研修先のご厚意でリードマンを務めるなど,貴重な体験をさせていただきました。
農大生が農家研修先の育成牛をリード
農家留学先の経産牛をリードし比較審査を受ける農大生(一番手前)
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