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更新日:2025年5月8日
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次代を担う若者たちに農業の未来について広く自由な観点で論じてもらうことを主旨として開催される「ヤンマー学生懸賞論文・作文」。今年度も本校から多くの学生が応募しました。
岡山市で開催された入選発表会において,本校から入選した9編が表彰されました。
肉用牛科からは,論文の部において応募総数47編の中から優秀賞2編,作文の部において応募総数315編の中から銅賞が2編と,たいへん優れた成績を収めました。
受賞されたみなさんおめでとうございます。
本校入賞者の皆さんと指導教諭
全国各地区の代表が集結して,「令和6年度全国農業大学校プロジェクト・意見発表会」が,東京都の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されました。
本校からは,九州地区代表として選出された3課題を発表しました。
肉用牛科の大窪翼君と赤嵜基輝君は,養成部門プロジェクト発表の部においで「経腟生体卵子吸引(OPU)を活用した優良和牛生産」と題した発表を行い,全国3席となる特別賞(ヤンマーアグリ株式会社賞)を受賞しました。
日頃の学習成果が評価され,鹿児島農大としても誇らしい限りです!
(写真1)発表者の大窪君と補助者の赤嵜君
(写真2)東京観光も少しだけ
肉用牛科の1年生が,2班に分かれて畜肉加工実習を行い,ベーコン・フランクフルト・ウインナー・焼豚を作りました。
寮生活で料理経験がほとんど無い学生も多く,大きなブロック肉を切ったり,肉の温度上昇を防ぐため氷で冷やしたり,内部まで加熱されているかを温度チェックしたりと多くの作業工程に苦労したようです。
できあがった製品は早速試食し,あっという間に完食しました(^_^)v
ウインナーを成形し燻煙機へ
焼き豚の内部温度を確認
畜産学部の学生にとって,最後にして最大の難関である家畜人工授精師の免許取得にむけた「家畜人工授精講習会」が,3週間にわたり開催されました。
関係法規や家畜繁殖に関する講義だけでなく,人工授精等の実技を集中的に学びました。
講習会開講式で緊張した様子の学生達
顕微鏡での精液・精子検査実習
鹿児島農大では,年に1回キャンパスを開放して『農大祭』を開催し,各種イベントや各学科で育てた農産物の販売を行っています。
肉用牛科では,農大農場で子牛から育て上げた黒毛和種牛肉を販売しました。
1年生にとって,自分たちが育てた牛を皆さんに直接販売する初めての機会となりました。
肉販売を行う1年生を知事が視察
多くの牛肉購入希望者に喜ぶ学生たち
肉用牛科で飼育する育成牛5頭が,登録検査を受けました。
登録審査とは,子牛を生産する繁殖雌牛として一定水準以上の能力を備えているかを審査するものです。
審査標準に基づき外貌審査を行い,登録の種類によってそれぞれ定められた生産履歴や体型・能力などの資格条件を満たしたものが,基本登録,本原登録,高等登録の3種類で登録されます。
今回の5頭は,最高点が88点,5頭平均が85.2点と非常に高い評価を受けました。
丁寧な日常管理と調教を続けてきた学生達の努力が実を結びました(^O^)y
鹿児島農大では,実践教育の一環として先進農家における40日間の農家留学研修を行っています。
肉用牛科2年も県内各地の肉用牛農家及び肉用牛経営法人で研修をさせていただきました。
研修期間中は受入れ農家の皆さんと寝食を共にし,肉用牛の技術だけでなく,地域とのつながりや経営戦略など多くのことを学ぶ機会になったようです。
受入先の皆様,大変お世話になりありがとうございました。
研修先の肥育牛にブラッシングする学生
研修期間中に互いの研修先を訪問し検討会を実施
鹿児島県畜産共進会にて,肉用牛科より出品した2頭が最優秀賞3席と最優秀賞4席に入賞しました。これは,本県肉用牛の振興と改良増殖を目的に年1回開催されるもので,県内各地の予選を突破した精鋭69頭が姶良中央家畜市場に集結しました。
特に,若雌2区のふくひめ1の25号は,特別部位賞(肢蹄)も獲得。この大会を目標としていた肉用牛科学生の努力が実った結果となりました。
そろいのユニホームに身を包んだ学生達(左:1年生,右:2年生)
審査に臨む学生とふくひめ1の25号(最優秀賞3席,肢蹄賞)
畜産学部3学科合同で,研究プロジェクト実績発表会を行いました。
これは,2年生が各個人の研究プロジェクト実績をパワーポイントにまとめて発表するものです。
皆緊張した様子ながら,1年間取り組んだ成果をしっかりと発表することができました。
農業開発総合センターの農業専門指導員や畜産試験場の研究員を助言指導者に招き,多くのアドバイスをいただきました。最終的な実績まとめに活かしていきます。
登壇し発表する2年生と進行の1年生
海外での悪性伝染病の発生や円安による物価高騰の影響を受け,畜産学部では研修先を国内(北海道)に変更し,3泊4日の視察研修を行いました。
3科共通では,大規模酪農家や農業の総合コンサルタント会社,広大な観光農園などを視察研修しました。
各学科で分かれての研修では,家畜改良センター十勝牧場,士幌町農業協同組合,JA全農ET研究所を訪問しました。北海道ならではの広大な自然や農産物を堪能した4日間となりました。
士幌町農業協同組合(乳雄肥育農場)
家畜改良センター(飼料作物種子生産)
鹿児島農大では,1年生の7月から2年生の6月までの1年間,学生主体で農場の管理・運営を行います。
6月28日夕方,肉用牛科農場で引継式が行われました。
2年生の農場長と各班の班長から1年間を振り返っての感想と1年生へのエールが贈られ,1年生からは2ヶ月弱の引継指導への感謝と今後の決意表明がありました。
雨天のため飼料倉庫での引継式
農場管理おつかれさま(46期生)
1年間の農場管理スタート(47期生)
肉用牛科1年生が2日間にわたり和牛登録審査の講義を受講しました。
和牛登録協会鹿児島県支部から坂元先生に来校いただき,和牛登録審査の仕組みから,農大農場の牛を用いた鼻紋採取・体測・審査の実技までを集中的に学びました。
(写真1)鼻紋採取の実習
(写真2)体高測定の実習
日置市春季畜産共進会か開催され,肉用牛科から5頭の黒毛和種若雌牛を出品しました。
農大から出品した5頭はいずれも最優秀賞に入賞し,事前巡回審査で選出された成雌牛1頭とともに,日置市代表として地区の共進会へ出品することが決まりました。
今後,手入れや調教に一層精進していきます。
真剣な表情で審査に臨む
出品牛5頭が最優秀賞に入賞
肉用牛科2年の内倉大輔君は,国立大学法人の3年次編入試験を受験し,見事合格しました。
内倉君は,本校で肉用牛の繁殖やICTに関する基本的な知識や技術を学ぶ中で,畜産全般についてさらに高度な見識を得るため,4年制大学(国立)進学(3年次編入)を決意しました。
将来の目標達成に向け,ますますの活躍を期待します。
牛の繁殖管理のため直腸検査
研究プロジェクトで分娩監視カメラの設定
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