更新日:2025年9月26日
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8月6日,屋久島町営旭牧場において第8回となる屋久島畜産共進会が開催されました。第1区では岩川義成さんのあゆむ号,第2区では西橋産業(株)のやくせき号が1席となりました。9月6日に開催される郡の共進会出品牛として,1区と2区の各2席までが選定され,グランドチャンピオンには1区の1席が選ばれました。屋久島は生産者は少ないが,出品牛は全て発育良好で資質に富んだ牛が出品されました。郡の共進会においても好成績が期待されます。
8月25日に屋久島町営農支援センターで,令和7年度屋久島地区青年農業者会議が開催されました。青年クラブ員や指導農業士,関係機関など22名が参加し,ばれいしょ栽培での基肥比較試験とピタヤ栽培の共同プロジェクトが発表されました。両方の発表とも質問が多く出され,課題に対する関心の高さがうかがわれました。指導農業士からは,屋久島農業をこれから支える人材となって欲しいなどの期待の声が寄せられました。同日には農業青年クラブ総会が開催され,新たな体制での活動が始まりました。
8月22日,屋久島事務所で紅茶・半発酵茶の研修会が開催され,茶業振興会員及び関係機関14名が参加しました。本町は,7工場中6工場が紅茶や烏龍茶を生産し販売まで行い,生産量は拡大しています。農業普及係から製造ポイントを説明した後,各自が生産した茶を求評し,萎凋,発酵法等について意見交換を行いました。香気が強く,味が濃く,水色の赤銅色で品質の高い紅茶も見られ,参加者の見本になるなど生産者の意欲も高まりました。今後も屋久島茶の紅茶・半発酵茶の品質向上を支援します。
8月25日,屋久島経営者クラブと屋久島事務所主催の経営発展研修会を認定農業者や新規就農者,関係機関を対象に屋久島町営農支援センターにて開催し,26名が参加しました。かごしま農業経営・就農支援センターから派遣された鹿児島県よろず支援拠点コーディネーターの田口健太郎氏による講演がありました。講演では、セルフブランディングの術について、豊富な体験事例を交えて分かりやすく説明をいただきました。今後も稼ぐ力を養える研修を企画していきます。
7月9~11日に,管内のたんかんを栽培する若手農家が沖縄のピタヤ(ドラゴンフルーツ)を視察しました。夏場の新たな収入源を検討しており,比較的手がかからない作物を選定中で,ピタヤはその最有力候補です。沖縄では2戸の栽培農家(写真左)と農業大学校(写真右)を視察し,整枝法,施肥,品種など丁寧に説明していただき,内容の濃い研修となりました。今後も情報収集や試作を重ねながら,栽培適地性,経済性などを考慮し,導入するかどうか検討していきます。
令和7年5月に初出荷を迎えた,屋久島生まれ,屋久島育ちの新ブランド牛「屋久島牛」(写真左)が,7月1日から屋久島町のふるさと納税品目に追加されました(写真右)。町ではふるさと納税の新たな主力として期待しているほか,屋久島牛を含めた屋久島産農産物PR事業で,YOUTUBEを活用してPRを行う予定としています。農林普及課は,今後も屋久島牛の安定出荷へ向け,子牛の生産基盤の確保と生産者育成に今後も取り組んでいきます。
令和7年5月27日に,花き部会員2名と関係機関2名の合計4名で種子島にて視察研修を行いました。レザー・ロベ・ヒサカキ,それぞれの生産者との意見交換や栽培ほ場視察などを通じて,栽培に関する有意義な情報を得ることができました。特に,露地栽培が可能で需要も高い,ロベやヒサカキについては屋久島での栽培が可能ではないかという意見もありましたが,出荷体制が整っていないため,今後に向けて慎重に検討していく必要があります。
5月8日,屋久島事務所で3年ぶりに一番茶荒茶求評会が開催され,茶業振興会員及び関係機関11名で荒茶の評価を行いました。求評した荒茶の茶種は煎茶や釜炒り茶19点で,うち9点は有機茶でありました。品質は,休眠がしっかりと確保でき,凍霜害等の被害もなくうま味があり良好でありました。なかなか他生産者の製造した茶を見る機会もなく,栽培管理や製造法,品質について互いに討論,アドバイスをするなど有意義な求評会となりました。今後も「屋久島茶」の品質向上を支援します。
5月15日,「屋久島町アグリネット」(会員数41名)は,総会およびミニ講座を開催し,関係機関を含め27名の参加がありました。ミニ講座では,当課より「申告だけの記帳から経営改善へ」と題して,決算書を経営改善に活用するよう促しました。総会では,簿記講座,研修会および指導会(決算・申告)が計画された他,ネット環境を整えて確定申告の効率化を図っていくとの説明がありました。今年度も関係機関と連携して,経営改善につながる経営支援を継続していく予定です。
屋久島は雨が多く耕地が少ないため,自給粗飼料の確保が課題であります。そこで令和6年度から,限られた耕地面積を最大活用するため3月に収穫を終えるバレイショ跡地に夏作粗飼料を植える取組を開始しました。今年度は協力農家が増え,面積は昨年比4ha増加しました。5月1日に畜産農家と耕種農家が協力しスーダングラスの播種を行い7月末の収穫予定となっています。収穫後は堆肥を散布し,再びバレイショ栽培に供します。今後も耕畜連携での粗飼料確保の取組を継続し面積拡大を図ります。
4月19日,屋久島町安房海岸で屋久島海祭りが開催され,茶業振興会及び関係機関,屋久島高校生徒ら12名で新茶のふるまいを行いました。海岸清掃活動やカヌー体験が同時に行われたことから,父兄や子ども達,外国人観光客と幅広い方々に新茶をふるまうことができ,屋久島茶の認知度向上の良い機会となりました。また,高校生もお茶の入れ方が上達し,パンフを添えて積極的に屋久島茶をPRしました。外国人観光客にも好評でした。農業普及係としては,今後も継続した茶PR活動を支援します。
令和7年4月24日,屋久島で育てられた黒毛和牛「屋久島牛」が初めて出荷され,町内の水迫ファーム屋久島牧場において,関係者約30名が出席し,記念セレモニーが実施されました。屋久島で生まれ育ち,種子島市場で水迫ファームが導入した屋久島産子牛を,豊かな自然の中で約20か月かけて健康的に肥育したことが特徴。今後はふるさと納税の返礼品としての展開も計画され,屋久島町では税収増が期待されます。屋久島事務所では,今後も出荷体制の整備を支援していく方針。